猫の話9 <2012年夏>

 

最近は何事もなく、平和に時間が流れれていた。

びびりのビーちゃんもだんだん家での生活に慣れて来て、家猫っぽく、のびのびと寝たりするようにもなってきた。チーちゃんは、夏になるとやっぱり家の中にはほとんどおらず、別に遠出するわけじゃないんだけれどほとんど外生活をしている。そして。ビーを見るとちょっと追いかけていじめたりしている。

8月は、恒例で軽井沢での「三人展」をしているので、一週間ほど家を留守にした。多少の心配はあったけれど、母に世話を任せて出かけた。トイレのお掃除などもお願いして、ほとんど家から出ない猫なので、寂しがるかもしれないけど、まあ大丈夫だろうと出かけた。ビーちゃんは、普段私が帰ると必ず迎えに出て来てくれてそれがとてもかわいい。軽井沢から帰った時にも、ビーがお出迎えして喜んでくれると思って家に帰った。ドアを開けると外にいたチーちゃんが後ろから飛び込んで来た。外から入った時には必ず手足と体を拭いてあげるので、チーちゃんはゴロゴロ喜んでいた。しかしビーは見当たらない。

早々に眠っている母を起こす訳にいかず、探したが見当たらない。外は生憎の雨。その夜は、心配のまま眠りにつく。翌朝母に聞いてみる。「この頃、お外が多いのよ」というが、何の事はない。耳の悪い母は猫が鳴いても聞こえず、外に閉め出さされていた様子。しかし、帰って来なかったのは初めてだというので少し安心。何日もいない訳ではないらしい。そしてお昼近くにベランダに帰ってきた!でも家の中に入ってこない!そして白い顔が汚れて汚い。逃げようとするのをやっと捕まえた。すっかりビビリ猫に戻ってしまっている。手を拭いてあげたら痛がった!みると部屋のトイレが使えず外で土掘ったからだろう。爪も汚れて右手に怪我!「ビーちゃん、ごめんなさい!」ずいぶん寂しい思いをしたようだ。何度も拭いて綺麗にしてあげる。やっといつものようにゴロゴロ言って、その日はほとんど私の側を離れずにいた。見捨てられたと思ったみたいだ。夜も私の枕の横で寝ていた。

あーあ、やれやれ。

翌日の夜11時頃。外で猫の聞き慣れない鳴き声。必死で鳴いているというか、呼んでいるような?チーちゃんはそんな風に鳴いた事ないのだが、取りあえず外へでる。するとチーちゃんがうずくまっているので最初怪我でもしているのかなと思ってどきどきした。そうしたら、何と小さいネズミを捕まえていて、自慢げに遊び始めた。これ見て!という事でしょうか。さすが猫です。でも、外にネズミいるんだろうか?ネズミ触りまくっているチーちゃんは触りたくないので、私はすぐ家に入った。翌日家に入った時、チーちゃんはいつになくゆったり構えていて、ちょっとお気に入りのガラスの入った段ボールの上で久しぶりに寝ていた。